築古物件になると、ボードと躯体の間隔が2センチ程度しかないことがあります。
そこで問題になるのは、重量のある設備等を固定するには厚みが足りないことです。
新たに壁を付加して厚みを増せば可能ですが、延床面積が減ることになります。
今回はレンジフードについて事例を紹介します。
通常はレンジフードを壁に対して長いビスで留めるのですが、
換気口、壁の厚み及びデザインを鑑みて、吊り下げることにしました。
取り付け箇所:
まずはキッチン下地になる不燃材を貼ります。
当社物件は、キッチン、レンジフード等によりカバーされる個所が少ないため、
給排水管、ダクト等が露出するデザインになります。
その前提でキッチン下地等は隙間なく貼っています。
当社では原状回復やDIY容易性を考慮して、
下地だけでも写真映えするように仕上げています。
レンジフード取付(水平調整):
吊り下げ方式の利点は、ナットの調整により水平調整が容易なことです。
壁付の場合、一人で水平を確認しつつ思いレンジフードを固定するのは容易ではありません。
その点、吊り下げ方式の場合は、仮止めしたナットで落下を防止できるため、
一人でのんびり取付位置を調整できます。
また、取付箇所が露出になっているため、
武骨なデザインとなり、差別化につながります。
むろんメンテナンスも容易となります。
レンジフード取付(最終):
ダクトも露出しているため、デザイン性のあるレンジフードになりました。
下地からきれいに施工することでシンプルかつデザイン性のある仕上がりになります。
構成がシンプルなため原状回復やDIYは容易になります。
余計なカバー等がないのでコストダウンになります。
ちなみに、本物件は改装直後、問い合わせが殺到し、1週間で成約しました★